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胃カメラと大腸カメラ、どちらを受ければいい?症状からわかる検査の選び方【北柏】

[2026.03.05]

千葉県柏市北柏駅前の「おなかのクリニック紬」院長の三浦富之です。外来では「胃カメラと大腸カメラ、どちらを受ければいいですか?」というご相談をよくいただきます。胃も大腸も同じ消化管ですが、症状によって優先すべき検査は異なります。この記事では、症状から考える胃カメラ大腸カメラの選び方や、それぞれの検査で見つかる病気について分かりやすく解説します。

 

症状から考える胃カメラと大腸カメラの選び方

おなかの不快感や痛み、便通の異常など、私たちが感じる症状には必ず何らかの原因が隠れています。まずは、胃カメラを優先すべき「上腹部」の症状と、大腸カメラを優先すべき「下腹部・便通」の症状に分けて、その背景にある原因を探っていきましょう。

みぞおちの痛みなど上腹部の症状と胃カメラの必要性

みぞおちの痛み、胸焼け、胃もたれ、吐き気といった症状は、主に食道、胃、十二指腸に原因があることが考えられます。これらの臓器は「上部消化管」と呼ばれ、食べたものを消化し、送り出す役割を担っています。原因としては、胃酸の逆流による粘膜の炎症や、ピロリ菌の感染による慢性的な胃炎、過度なストレスによる自律神経の乱れなどが挙げられます。胃カメラは、こうした粘膜の状態を直接観察し炎症の程度を確認するために不可欠な検査です。

便通異常や下腹部の痛みと大腸カメラが必要な理由

一方で、下腹部の痛み、便秘、下痢、血便、便が細くなるといった症状は、大腸に原因がある可能性が高いと言えます。大腸は「下部消化管」であり、水分を吸収して便を作る場所です。症状の原因としては、加齢に伴う粘膜の変化、食物繊維の不足、腸内細菌叢の乱れなどが考えられます。大腸カメラは、約1.5メートルの長さがある大腸の隅々まで確認し、ポリープや癌(がん)を特定するために行われます。

全身の倦怠感や貧血などのサイン

特定の場所が痛むわけではなく、体がだるい、息切れがする、健康診断で貧血を指摘されたといった場合も注意が必要です。これは消化管のどこかで慢性的な出血が起こっているサインかもしれません。出血源が胃なのか大腸なのかを判断するために、医師の診察を経て両方の検査を検討することもあります。当院では、どちらの検査を優先すべきか慎重に判断いたします

内視鏡検査によって発見できる主な疾患

検査を迷っている間に病気が進行してしまうことは、私たち医師が最も避けたい事態です。胃カメラと大腸カメラによって、どのような病気が見つかり、放置するとどのようなリスクがあるのかを正しく知ることが、検査への第一歩となります。

胃カメラで見つかる主な疾患

胃カメラでは、以下のような疾患を詳細に診断することが可能です。特に胃がんは、早期に発見できれば内視鏡治療で根治を目指せるケースも多いため、定期的なチェックが欠かせません。

逆流性食道炎 胃酸が逆流して食道の粘膜が荒れる病気で、胸焼けの原因となります。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍 粘膜が深く傷つき、痛みや出血を引き起こします。
胃がん 早期の段階では自覚症状がほとんどありませんが、内視鏡で発見・治療が可能です。
ピロリ菌感染症 胃がんの最大のリスク因子であり、検査と除菌が推奨されます。

大腸カメラで見つかる主な疾患

大腸カメラは、便通の悩みの背後にある深刻な病気を見逃さないために重要です。大腸がんは、ポリープの状態で見つけて切除することで、発生を未然に防ぐことができる予防可能な癌と言われています。

大腸ポリープ 将来的に癌(がん)化する可能性があるため、早期の切除が望まれます。
大腸がん 日本人の罹患数が多い癌の一つですが、内視鏡検査で予防や早期発見ができます。
潰瘍性大腸炎 腸の粘膜に慢性的な炎症が起こる難病ですが、適切な診断と治療でコントロール可能です。
大腸憩室症 腸の壁が外側に袋状に突き出す状態で、腹痛や出血の原因になります。

当院における内視鏡検査の特徴と治療法

カメラは苦しそうあるいは痛いのが怖いというイメージをお持ちの方も多いでしょう。おなかのクリニック紬では、患者さんがリラックスして検査を受けられるよう、さまざまな工夫と高度な技術を提供しています。

鎮静剤を使用した苦痛の少ない検査へのこだわり

当院では、希望される患者さんに鎮静剤を使用した検査を行っています。うとうとと眠っているようなリラックスした状態で検査が受けられるため、苦痛を大幅に軽減できます。胃カメラについては、鼻から入れる細い管(経鼻内視鏡)も選択可能です。私たちは、患者さんの不安に寄り添い、一人ひとりの体質に合わせた最適な方法を提案します。

日帰り大腸ポリープ切除術(ポリペクトミー)

大腸カメラの際、癌(がん)になる可能性のあるポリープが見つかった場合、その場で切除する日帰り手術にも対応しています。別途手術日を設ける必要がなく、一度の検査で診断から予防的治療まで完結できるのが大きなメリットです。ただし、安全を期して連携病院をご紹介することもあります。適切な判断で安全な治療を提供することが、私たちの診療ポリシーです。

胃・大腸の同日検査への対応

お忙しい方のために、胃カメラと大腸カメラを同じ日に続けて行う同日検査も実施しています。前日の食事制限や通院回数を減らすことができるため、働く世代の方や遠方からお越しの方に喜ばれています。北柏駅からのアクセスが良いため、お仕事の合間や休日にまとめて健康チェックを行うことが可能です。

内視鏡検査にかかる費用の目安

検査を受けるにあたって、費用の目安を知っておくことは安心材料になります。ここでは、保険診療(3割負担)の場合のおおよその費用をご紹介します。なお、初診料や再診料、お薬の処方箋料などは別途加算されます。

保険診療における検査費用の目安(3割負担)

詳細な金額は、検査中の処置や組織検査の有無によって変動します。

検査項目 費用の目安(3割負担) 備考
胃カメラ(観察のみ) 約4,000円 - 5,000円 組織検査なしの場合
胃カメラ(組織検査あり) 約8,000円 - 12,000円 ピロリ菌検査含む場合あり
大腸カメラ(観察のみ) 約5,000円 - 6,000円 下剤などの薬剤費別途
大腸カメラ(組織検査あり) 約10,000円 - 15,000円 病変の数により変動
大腸ポリープ切除術 約20,000円 - 30,000円 日帰り手術

組織検査(生検)とは、粘膜の一部を採取して顕微鏡で詳しく調べる検査のことです。癌(がん)かどうかを確定させるために必要なステップとなります。また、ポリープ切除を行った場合は手術扱いとなるため、ご加入の民間医療保険の給付対象になることがあります。

内視鏡検査についてのよくある質問

Q1. 胃カメラと大腸カメラ、どちらを先に受けるべきですか?

A1. 基本的には、最も強く感じている症状に合わせて選びます。みぞおちの痛みや胸焼けがあれば胃カメラ、血便や便秘、下痢があれば大腸カメラを優先します。特に気になる症状がない場合は、発症数や予防効果の観点から両方の定期的な受診をお勧めしています

Q2. 検査の時間はどのくらいかかりますか?

A2. 胃カメラは約5分から10分程度、大腸カメラは約15分から30分程度です。鎮静剤を使用される場合は、検査後に1時間ほどリカバリールームでお休みいただく時間が必要となります。丁寧かつ迅速な検査を心がけています。

Q3. 検査の日は仕事に行けますか?

A3. 鎮静剤を使用しない胃カメラであれば、検査後すぐに活動可能です。鎮静剤を使用した場合は、当日の自動車・バイク・自転車の運転はできません。大腸カメラの場合は、事前の下剤服用や検査後の安静が必要なため、一日お休みをいただくことをお勧めしています。

Q4. 授乳中ですが検査は受けられますか?

A4. はい、可能です。鎮静剤の種類や使用量を調整し、授乳への影響を最小限に抑える配慮をいたします。検査後の授乳を一定時間控えていただく場合もありますので、事前診察の際に詳しくご説明いたします。

 

消化器の症状というのは、とてもデリケートなものです。これくらいで受診してもいいのかなと、一人で悩みを抱え込んでしまう患者さんをたくさん見てきました。しかし、私たち専門医にとって、皆さんが感じているその小さなお悩みの芽を見つけることこそが、最も重要な使命です。

私たちは内視鏡検査のプロフェッショナルとして、最新の知見と温かな対話を組み合わせた診療を行っています。大学病院で培った専門性と、クリニックならではの親しみやすさを両立させ、地域の皆さんの健康寿命を延ばすお手伝いをしたいと考えています。北柏駅周辺で胃カメラ・大腸カメラをご検討の方は、千葉県柏市の「おなかのクリニック紬」までお気軽にご相談ください。

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